クランベリーエキスの摂取でメタボリックシンドロームが改善する:カナダの研究

近年、人の腸内の細菌が2型糖尿病を調節するとする研究結果が増えている中で、カナダ・ラバル大学などの研究者たちは、クランベリーエキスの摂取は肥満、とりわけ内臓脂肪型肥満を抑える効果があると報告しています。

クランベリーエキスで内臓脂肪型肥満リスクが低減する?

同大学の研究者たちはマウスを使用し「通常食と水を与えるグループ」と「高脂肪(脂肪・糖分)・高スクロース食・水を与えるグループ」「高脂肪と高スクロース食・クランベリーエキスを与えるグループ」の3つに分類し、比較検証を実施しました。

研究期間は8週間となり、マウスの腸内細菌も調査した結果、クランベリーエキスを与えたグループのマウスは内臓脂肪型肥満リスクが低減し、体重増加効果の作用などがあることが明らかになります。

これらに加えて、クランベリーエキスを与えたグループのマウスは腸内炎症と酸化ストレスが緩和されており、腸内中性脂肪が低減することも確認されたと報告されているのです。

クランベリーに含まれる「ポリフェノール」がメタボ改善に有効的か

今回の研究では、クランベリーエキスの摂取によっててムチン分解細菌「アッケルマンシア属」の割合が増加することも判明し、研究者たちは論文内にて今回の研究成果を次のようにまとめています。

「クランベリーエキスの摂取によって、肥満(メタボリックシンドローム)の改善が確認されました。この効果は腸内細菌・アッケルマンシア属菌種が増加し、代謝に有益な効果をもたらしたことが要因であると示唆することができます。」

今回の研究はマウスを使ったものであり、腸内細菌・アッケルマンシア属菌種が肥満の改善と関連性があると強く判断されたものではありません。ただ、ポリフェノールはメタボリックシンドロームの改善に効果があるとされているため「腸内細菌への影響によって肥満が改善する可能性がある」と今回の研究者たちは示唆しているようです。

なお、クランベリーとは酸味が強く、ジャムやクランベリーソース、クランベリージュースとして食されることが多い果物であり、ポリフェノールの一種・プロアントシアニジンなどが豊富に含まれています。

Source:A polyphenol-rich cranberry extract protects from diet-induced obesity, insulin resistance and intestinal inflammation in association with increased Akkermansia spp. population in the gut microbiota of mice(BMJ)、Image Credit:Cranberry / Pixabay