「猫背」などの前屈み姿勢、腰痛など身体・精神機能と社会性を低下させる

先進国で働くおよそ7割は座ることの多い仕事であるという。その前屈みの姿勢は腰痛などを招き、ネガティブな影響を私生活全体に与えてしまうことをイギリス・シェフィールド・ハラム大学などの研究者たちが指摘しています。

「猫背」など前屈みの姿勢は私生活に様々なネガティブを招く

1日の多くを座っていたり、前屈みの姿勢で過ごすことの多い人は「テキスト・ネック」と呼ばれる反復運動過多損傷を招きやすく、これは背中から首までの筋肉が張り詰めてしまう症状の1つで、長時間のスマホ操作なども該当するものです。

前屈みの姿勢が多い私生活では腹部の臓器を圧迫され、消化吸収など腸機能の活動が減少してしまうため、肺活量が平均よりも30%ほど減少してしまう研究結果なども存在しています。これら「テキスト・ネック」などの症状は口を思いどおりに動かせなくなる顎関節症候群などの発症リスクをも高めてしまうのです。

さらに、前屈みの姿勢が原因となる「猫背」の姿勢である女性は、通常姿勢の女性と比べて強盗に遭う割合が高いとする研究結果も存在しており、前屈みの姿勢は日々の生活において様々なネガティブを人に与えると示唆されています。

米国の情報紙・New York Timesは、イギリスのニック・シンフィールド理学療法士のアドバイスをもとに、日々の姿勢が悪くならないためのライフハック術として「PCやスマートフォンを操作する時は肩より上でスクリーンを見るよう心がけること」など、次のように指摘しています。

「日々、身についた姿勢を改善するには意識的な努力が必要です。反復的な筋力トレーニングやストレッチによって筋肉を修正する必要があり、日々の生活スタイルで自身の筋肉がアンバランスについていないか等を確認する必要があります。」

なお、習慣的にエクササイズをおこなうことが最適とされているが、まずは前屈みの姿勢にならない意識付けをおこない、お尻の筋肉や背中の伸筋を意識し、美しい姿勢を保ちながら毎日を過ごすことが良い事もアドバイスされています。

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Source:PubMed[PMID:16584946]、Image Credit:Low back pain / PhotoAC